クラウドワークスで確定申告が必要になる条件は?確定申告が必要になるケースについて
クラウドワークスを使って副業や在宅ワークをしている人が増えている中、「確定申告って必要?」「どのくらい稼いだら申告しないといけないの?」と不安に思っている方も多いのではないでしょうか。
結論からいうと、確定申告の必要性はあなたの職業・立場・収入状況によって変わってきます。
会社員で副業として使っている場合、専業フリーランスとして活動している場合、また学生や主婦としてちょっとした収入がある場合、それぞれに申告義務の基準があります。
ここではクラウドワークスで収入を得た人が、確定申告が必要になるケースをわかりやすく解説していきます。
ケース1・【会社員】で、副業収入が20万円を超えた場合
会社に勤めて給与をもらっている方が、クラウドワークスで副業をしている場合、「年間20万円を超える副業所得があるかどうか」が確定申告が必要かどうかの分かれ目になります。
この20万円というのは“所得”の金額です。
「所得」とは、「売上(収入)から必要経費を引いた金額」なので、たとえば売上が30万円あっても、パソコン代や通信費などの経費が10万円かかっていれば、所得は20万円となります。
20万円を超えなければ確定申告は不要ですが、住民税の申告は別に必要な場合もありますので、注意が必要です。
会社から「給与所得」をもらっている・クラウドワークスなどの副業収入(所得)が20万円を超えた
副業で得た所得が20万円を超える場合、所得税の確定申告が必要になります。
ただし、会社から源泉徴収されている人でも、住民税の申告が必要になることがあるため、無申告のままにしていると後日市区町村から連絡がくる場合があります。
「所得」は「売上-経費」のこと
確定申告の対象になるのは「収入」ではなく「所得」です。
クラウドワークスで稼いだ金額から、作業にかかった通信費・機材代・ソフト使用料などの「必要経費」を差し引いた金額が所得となります。
帳簿やレシートの保存はお忘れなく。
ケース2・【専業フリーランス・個人事業主】の場合は、収入に関係なく基本的に必要
クラウドワークスを本業として活動している方、あるいは開業届を出して個人事業主として登録している場合は、たとえ所得が少なくても確定申告を行うことが基本になります。
特に、所得が48万円を超える場合には課税対象となるため、申告は必須です。
青色申告をしている場合は65万円または55万円の控除が受けられ、節税メリットもあります。
収入が少ないうちは申告をスキップしたくなりますが、金融機関の融資・住宅ローン・クレジット審査にも影響しますので、きちんと記録・申告しておくことが将来の自分の信用を守る第一歩になります。
クラウドワークスを本業としてやってる人は金額に関係なく確定申告必須
事業として取り組んでいる以上、売上が少なくても申告は必要です。
開業届を提出していると、青色申告ができるようになり、最大65万円の控除が受けられるメリットもあるため、申告の習慣をつけておくことはとても大切です。
1年間の所得が48万円を超えたら、確定申告が必要
基礎控除として48万円が適用されるため、これを超えると課税対象となり、確定申告が必要になります。
収入だけでなく経費もきちんと計上し、「所得」としてどのくらいになるかを計算しておきましょう。
ケース3・【学生や主婦】でも、所得が基準を超えたら必要
学生や主婦の方でも、クラウドワークスなどで得た所得が48万円を超える場合は、確定申告が必要です。
「扶養内で働いているから大丈夫」と思っていても、扶養範囲の収入と確定申告義務の基準は別物なので、混同しないよう注意しましょう。
収入が48万円以下であれば申告不要となるケースが多いですが、経費をしっかり記録しておかないと、誤って基準を超えたと判断される可能性もあります。
また、扶養の壁(103万円・130万円・150万円など)にも注意が必要なので、家計の中での働き方のバランスも大切になってきます。
基準はフリーランスと同じで所得が48万円を超えたら、確定申告が必要
学生や主婦であっても、「所得」が48万円を超えた場合は、原則として確定申告の対象になります。
この48万円という基準は、フリーランスや個人事業主と同じ「基礎控除」の金額です。
例えば、年間の売上が60万円で、通信費や備品代などの経費が15万円かかっていた場合、所得は45万円となり申告不要です。
しかし、収支の記録が曖昧だと正しい所得額を把握できないため、「気づかないうちに超えていた」というケースもあります。
特にクラウドワークスのようにコツコツ積み重ねる収入スタイルだと、自分でも想定以上に稼いでいた…ということも起こりがちなので、収入と経費はしっかり記録しておきましょう。
ケース4・【住民税の申告】は金額に関係なく必要なケースも
所得税の確定申告が不要なケースでも、「住民税」の申告は必要になる場合があります。
とくに副業での所得が20万円以下で、確定申告を省略できる会社員などは要注意です。
住民税は自治体が課税・管理しているため、収入の申告がなければ税金の計算ができません。
住民税の申告義務があるのに放置してしまうと、後日市役所や区役所から連絡がきたり、延滞金が発生する可能性も。
自治体によって細かいルールが異なるため、「自分は申告が必要なのか不安…」という人は、念のため役所の税務担当窓口に確認しておくのが確実です。
安心して副業を続けるためにも、抜け漏れのない対応が大切です。
自治体によって対応が違うから心配な人は市役所や区役所に聞くと確実
所得税の確定申告義務がなくても、住民税の申告義務がある人は少なくありません。
実際に対応が分かれるため、最寄りの市役所・区役所に電話一本入れて聞いてみるのがいちばん確実です。
役所のホームページに書かれている内容がわかりにくいと感じた場合も、電話で状況を説明すれば丁寧に教えてもらえることが多いです。
住民税の未申告は延滞金や追徴課税の原因になることもあるので、たとえ収入が少額でも、申告義務の有無だけは事前に確認しておきましょう。
クラウドワークスの確定申告で経費計上できるものについて
クラウドワークスで得た収入に対して確定申告を行う際、見落としがちなのが「経費計上」です。
経費を適切に計上することで、課税対象となる所得額を減らすことができ、結果として節税にも繋がります。
とはいえ、「どこまでが経費として認められるの?」という疑問を持つ方も多いはず。
経費として計上できるものには、通信費・消耗品・交通費・水道光熱費・減価償却費など、業務に関わる支出が含まれます。
ここではその中でも代表的なものをピックアップして紹介し、クラウドワークスでの確定申告時に活用できる知識を整理してお伝えします。
経費計上できるもの1・通信費
クラウドワークスを利用して仕事をする場合、自宅での作業が中心となるため「通信費」は経費の代表格です。
スマートフォンの月額料金や、自宅のWi-Fi(光回線など)も、仕事で使っている割合に応じて経費として計上できます。
たとえば業務時間の50%程度で使っているのであれば、料金の50%を経費として申告するのが一般的です。
また、ポケットWi-FiやモバイルWi-Fiなどを使用している場合も同様に、通信にかかる実費が経費対象となります。
加えて、Zoomなどのオンラインミーティングサービスや、Google Workspace、Dropboxなどのクラウドサービスにかかる通信利用料も、業務で利用していれば全額または一部を経費として計上可能です。
スマートフォンの通信料金は経費計上できる
仕事で連絡を取る、クラウドワークスのメッセージ機能を使うなど、スマホを業務に使用している場合は、その通信料金の一部または全額を経費にできます。
プライベートと業務が混在している場合は、使用割合を考慮して按分しましょう。
自宅Wi-Fiなどネット回線の使用量
在宅ワークが主であれば、自宅Wi-Fi(光回線など)の月額利用料も経費として認められます。
こちらも業務に使う割合を記録しておくと安心。
税務署に説明を求められたときにもスムーズです。
ポケットWi-Fi、モバイルWi-Fiなどの費用
外出先での作業や、通信環境を整える目的で導入しているポケットWi-Fiの料金も業務用であれば経費として認められます。
リモートワーク環境を維持するための重要な設備費として処理しましょう。
通信機器(高速通信回線など)のリース代
法人契約などで導入している高速通信回線や通信機器のリース料金も、業務用途であれば経費となります。
ルーターやモデムのレンタル代なども対象です。
オンラインサービスの通信利用料
Google Workspace、Adobe、ChatGPT、有料メールサービス、ストレージなど、クラウドワークスでの業務効率化に活用しているオンラインサービスは通信費またはソフト使用料として経費処理できます。
領収書の保存も忘れずに。
経費計上できるもの2・消耗品
クラウドワークスで作業を行う際には、意外と多くの「消耗品」が必要になります。
たとえば、インクやプリンター用紙、ノート、ペン、電池、付箋、クリアファイルなど、日々使う文房具類が代表的です。
また、仕事環境を整えるために購入したPC周辺機器(マウス・キーボード・USBメモリなど)も、1点あたりの金額が10万円未満であれば消耗品費としてその年の経費にできます。
さらに、収納棚や書類ボックス、卓上ライト、椅子クッションなども仕事のための備品として認められることがあります。
消耗品を経費として申告する際には、必ず「業務に使用したこと」が分かるように領収書やメモを残しておきましょう。
インク、プリンター用紙、ペンなど文房具類
クラウドワークスでライター業や事務系の案件を請け負っている方は、日常的に文房具類を使う場面も多いはずです。
たとえば、プリンターのインクやコピー用紙、ボールペン、修正テープ、付箋、蛍光ペンなどは「消耗品費」として経費計上が可能です。
業務に使う目的で購入したものであれば全額計上でき、店舗でのレシートだけでなくネット注文の場合もメール領収書や納品書を保管しておきましょう。
プライベートと兼用している場合は、使用割合に応じて按分が必要になることもありますが、業務日誌や使用記録があれば説明もスムーズです。
マウス、キーボードなどPC周りのアイテム
マウスやキーボード、USBメモリ、PCスタンド、イヤホン、ウェブカメラなどの周辺機器は、作業効率を上げるための業務道具として、経費に計上することができます。
1点あたりの金額が10万円未満であれば「消耗品費」、それ以上であれば「資産」として減価償却の対象になる可能性があります。
日常的にクラウドワークスでの仕事に使っているアイテムであれば、十分に業務用として認められますので、購入時のレシートやネットでの注文履歴はしっかり保管しておきましょう。
収納棚、ファイルボックスなどの事務用品や収納用品
作業スペースを整えるための収納用品や事務用品も、業務上必要であれば経費として認められます。
具体的には、資料や帳票類を整理するためのファイルボックス、書類棚、ペン立て、小物収納ケースなどです。
とくに在宅ワークをしていると、自宅の一角をオフィスのように整える必要があるため、こうした備品は業務効率の向上に寄与します。
ただし、日常生活と兼用するような大きな棚や家具類は按分が必要な場合もあるので、業務専用かどうかを判断し、可能であれば仕事用と明記した領収書にしておくと安心です。
タブレット端末(iPadなど)、スマホ、など金額が10万円未満のもの
仕事で使う目的で購入したタブレット端末(iPadなど)やスマートフォンも、金額が10万円未満であれば「消耗品費」として経費計上が可能です。
たとえば、外出先での原稿チェックや資料確認、SNSやチャットでのやりとり、Zoomミーティングへの参加など、業務上で必要な用途が明確であれば、しっかりとした根拠になります。
逆に10万円以上の端末は減価償却の対象になるため、複数年に分けて計上する形になります。
購入時の明細や使用目的をメモしておくと、税務調査時の説明もスムーズに進みます。
経費計上できるもの3・交通費
クラウドワークスを通じて業務を行う際でも、取材、打ち合わせ、納品、セミナー参加などで外出することがあれば、その際にかかる交通費も経費として計上できます。
電車・バス・タクシー・レンタカーなど、移動にかかる費用は原則として「業務目的」であれば全額経費として認められます。
ただし、プライベートの移動と業務が混ざっている場合や、観光・私的な目的が含まれる場合は除外しなければいけません。
出張や移動の際には、日時・目的・区間・金額などを記録しておくと、後で経費として整理しやすくなります。
仕事のための移動なら交通費にできる
たとえば、セミナー会場に足を運んだり、印刷所へ納品しに行ったり、税理士との打ち合わせに行った場合など、その移動にかかった電車代やタクシー代はすべて経費となります。
レシートや領収書が出ない場合でも、交通費精算書に記録しておくと安心です。
クライアントと対面打合せの交通費
クラウドワークスではオンラインで完結する案件が多いですが、なかにはクライアントと直接会って打ち合わせを行うケースもあります。
このような対面ミーティングの際にかかった交通費も、立派な業務経費となります。
打ち合わせ日時・場所・相手の社名などの記録も添えておきましょう。
勉強会やセミナーへの参加
クラウドワークスでのスキルアップを目的とした勉強会やセミナーへの参加費も、業務関連の支出として「研修費」「教育費」として経費に計上できます。
たとえば、ライティング講座、デザイン講座、SEOやマーケティング関連のセミナーなど、自身の業務内容に関係していればOKです。
オンライン講座の参加費ももちろん対象になりますし、セミナー参加に伴う会場までの交通費も一緒に経費にできます。
重要なのは「業務に役立つ内容だったかどうか」という点なので、受講内容や開催者、領収書などをきちんと保管しておくことが大切です。
経費計上できるもの4・水道光熱費
在宅で作業を行うクラウドワーカーにとって、自宅の水道・電気・ガス代の一部を経費にできる可能性があります。
たとえば、パソコンや照明の使用、冬場の暖房費、夏場の冷房費などは仕事に直接関係しているため、「家事按分」という考え方を使って一部を経費として計上します。
家全体の光熱費のうち、業務で使用しているスペースと時間の割合をもとに、合理的な計算で按分するのが基本です。
税務調査で質問されたときのために、作業時間や仕事スペースなどのメモを残しておくと安心です。
経費計上できるもの5・雑費
業務に関わるけれど、他の項目に分類しづらい支出は「雑費」として計上することができます。
たとえば、切手代や荷物の梱包材、急ぎのコピーサービス利用料、仕事用の印鑑作成費などが該当します。
また、確定申告用の会計ソフト代や、クラウドサービスの有料プラン(月額数百円など)も雑費として処理されることが多いです。
ただし、「なんでも雑費に入れる」と思われると税務署の目が厳しくなるので、できる限り他の明確な科目に分けたうえで、残った支出のみを雑費としてまとめるのが良いでしょう。
経費計上できるもの6・減価償却費
高額な機材や備品を業務に使う場合は、その年に全額を経費にするのではなく、「減価償却費」として複数年にわたって経費処理を行う必要があります。
減価償却とは、耐久年数のある資産について、その価値を毎年少しずつ費用として計上する方法です。
10万円以上のパソコンやタブレット、高級家具などが対象になります。
耐用年数はパソコンなら4年、椅子や机は8年などと定められているので、それに従って経費を計上します。
一括で経費処理できない点に注意し、購入年度と耐用年数を帳簿にきちんと記録しておきましょう。
パソコン本体/10万円以上で購入した場合は減価償却となる
10万円を超えるパソコン本体を業務用として購入した場合、その年の経費にはできず、原則4年間に分けて減価償却で処理します。
クラウドワークスでの作業に使う主力アイテムとして、しっかりと記録をつけておくことが大切です。
タブレット端末など
iPadなどのタブレットも、10万円以上で購入した場合は減価償却となります。
オンライン会議、記事の確認、スケジュール管理などに使っているなら業務用とみなされるので、帳簿とレシートをセットで保存しましょう。
プリンター、スキャナーなど複合機
プリンター、スキャナー、FAX付き複合機などは、単価が10万円を超えた場合は減価償却対象です。
使用頻度が高く業務に直結する場合は、購入時のスペックや型番、使用目的をメモしておくと帳簿づけがしやすくなります。
高級デスク、チェアなど10万円以上の家具や設備
長時間作業するために導入した高機能デスクや人間工学チェアなども、10万円を超える場合は減価償却になります。
作業環境の改善は業務効率に直結するので、しっかりと経費対象になると考えて大丈夫です。
経費計上できるもの7・システム手数料
クラウドワークスでは、報酬から自動的に「システム手数料」が差し引かれています。
この手数料も立派な経費です。
たとえば報酬が10,000円であっても、20%の手数料(2,000円)が差し引かれて手取りは8,000円となる仕組みですが、この2,000円は「仕事を受注するために必要だった費用」として、経費にできます。
年間を通してこの手数料の合計は結構な額になるので、見落とさずしっかり申告しましょう。
マイページからダウンロードできる「報酬明細書」にも手数料欄がありますので、忘れずチェックしておきたいですね。
クラウドワークスの確定申告/確定申告に必要な書類について
クラウドワークスで収入を得ている場合、確定申告の時期になると「どんな書類を用意すればいいのか分からない…」という声をよく耳にします。
確定申告で提出が必要な書類は、申告方法(白色申告 or 青色申告)や、自分の収入形態によって異なります。
ただし基本となる書類は共通しており、「確定申告書B」「収支内訳書または青色申告決算書」「経費の証明書類」「身分証明書」「振込口座情報」などを用意しておくとスムーズです。
ここでは、それぞれの書類についての役割や記入の注意点を解説していきます。
これから初めて申告を行う方も、安心して準備が進められるように、順番に説明していきましょう。
必要な書類1・確定申告書
確定申告の中心となる書類が「確定申告書B」です。
クラウドワークスで得た収入は“事業所得”や“雑所得”として扱われるため、給与所得者が使う「申告書A」ではなく「申告書B」を使う必要があります。
申告書Bでは、収入・経費・控除額・税額などを記入して税額を計算します。
さらに、青色申告を選択している人は、「青色申告決算書」という専用の帳票も追加で提出する必要があります。
この書類を作成するためには、日々の帳簿をしっかり記録しておくことが大前提になるので、普段からの準備も大切です。
申告書は国税庁のウェブサイトでダウンロードしたり、e-Tax上で作成・提出も可能です。
白色申告 → 確定申告書Bだけを使用する
白色申告を選んだ場合は、「確定申告書B」と「収支内訳書」を提出すれば完了です。
青色に比べて提出書類が少なく、帳簿の記載も簡単ですが、控除額が少ないため節税メリットは限定的です。
副業の収入が少ない方や、初めての申告で不安な方には始めやすい選択肢ですが、今後収入が増える見込みがあるなら、将来的に青色申告に切り替えることも視野に入れておきましょう。
青色申告(65万円控除) → 確定申告書B+青色申告決算書
青色申告の最大のメリットは「65万円の控除」が受けられる点です。
ただし、この控除を受けるためには「複式簿記での記帳」と「青色申告決算書の提出」が必須になります。
青色申告決算書には、売上、経費、利益のほか、現金出納や貸借対照表などの詳細な記載が求められます。
記帳はクラウド型会計ソフトを使えば初心者でも対応できますし、慣れれば節税の武器として非常に強力な手段です。
申請前には「青色申告承認申請書」の提出もお忘れなく。
必要な書類2・収支内訳書 または 青色申告決算書
クラウドワークスでの収入を申告する際には、1年間の「売上」「経費」「利益」をまとめた書類が必要になります。
これが「収支内訳書」または「青色申告決算書」です。
どちらを使うかは申告方式により異なり、白色申告なら「収支内訳書」、青色申告なら「青色申告決算書」となります。
収支内訳書では、年間売上や経費の明細、経費の項目ごとの金額などを入力します。
青色申告決算書はより詳細で、損益計算書や貸借対照表の作成も求められます。
どちらの形式でも、正確な記帳が求められるため、日頃から帳簿をしっかりつけておくことが申告準備の第一歩です。
1年間の売上(収入)、経費、利益をまとめた書類
収支内訳書や青色申告決算書は、確定申告書に添付する形で提出され、税金の計算の元になる重要な資料です。
クラウドワークスでの年間売上、そこから差し引く通信費・交通費・システム手数料などの経費、そして最終的な利益(所得)を記載します。
記入ミスや記録不足があると、後々の追徴課税の原因にもなるので、細かい取引も漏れなく記帳しておきましょう。
白色申告なら収支内訳書を用意する
白色申告を選んでいる場合は、「収支内訳書」のみでOKです。
こちらはフォーマットが比較的シンプルで、帳簿も単式簿記で済むため、申告初心者にとって取り組みやすい方法です。
会計ソフトを使えば自動作成も可能ですし、手書きでも提出可能です。
青色申告なら青色申告決算書を用意す
青色申告をしている人は、「青色申告決算書」の提出が必須です。
売上、仕入、経費、在庫、減価償却費などを記載し、貸借対照表も記入します。
複式簿記が必要ですが、最大65万円の控除があるため、節税効果は高くおすすめです。
必要な書類3・クラウドワークスの報酬明細
クラウドワークスで得た報酬は、確定申告において「売上(収入)」として申告する必要があります。
その際に必要なのが、クラウドワークスのマイページからダウンロードできる「報酬明細書」や「支払調書」です。
報酬明細書は、自分が受け取った案件ごとの報酬金額、システム手数料、源泉徴収の有無などが確認できる資料です。
支払調書は、特定の条件を満たすとクライアント側が発行してくれることがありますが、すべての案件で発行されるわけではないので注意が必要です。
原則として、報酬明細書をダウンロードし、年間の収入額を自分で集計しておくことが基本です。
月ごとやクライアントごとの収入も確認できるため、帳簿づけにも役立ちます。
確定申告の直前ではなく、毎月こまめにダウンロード・保存しておくと安心です。
クラウドワークスのマイページから報酬明細書、支払調書(発行される場合もある)をダウンロードしておく
マイページにログイン後、「報酬」タブや「支払い履歴」から各月の明細書が確認できます。
PDFで保存しておくことで印刷にも対応しやすく、税務署での提出や税理士との打ち合わせにも役立ちます。
また、支払調書が発行された場合は、取引先ごとの発行タイミングが異なるため、こまめにチェックしておきましょう。
明細の中でも「システム手数料」の項目は経費計上に直結するので、項目ごとに整理しておくと申告時に手間が減ります。
必要な書類4・経費の領収書・レシート類
クラウドワークスで仕事をする中で発生した「経費」は、確定申告時に正確に申告することで、所得税や住民税を軽減できます。
そのためには、経費の証明となる「領収書」や「レシート類」をきちんと保管しておくことが大切です。
通信費、交通費、消耗品、雑費、水道光熱費、勉強会の参加費、ソフトの月額料金など、仕事のために使った支出はすべて対象になります。
ただし、プライベート利用と兼ねているものについては、使用割合に応じて按分処理を行う必要があります。
証明書類は、日付・金額・支払先・内容が明記されている必要があり、1年間しっかりと保存するのが原則です。
紙の領収書はファイルにまとめ、ネット購入の領収書はPDF保存しておくのがおすすめです。
1年間で使った通信費、交通費、消耗品費、雑費、など経費の領収書やレシート
たとえばスマホの料金明細、電車賃のICカード利用履歴、コンビニで購入した文具のレシート、クラウドサービスのクレジット明細などもすべて有効です。
内容が不明なものや、手書きレシートでは認められないこともあるため、「いつ・何に使ったか」が明確な形で保存するのが鉄則です。
仕分けして保管しておくと確定申告のときに迷わず使えます。
必要な書類5・身分証明書・マイナンバーカード(または通知カード+本人確認書類)
確定申告書を提出する際には、本人確認書類の添付が必要です。
特にマイナンバー制度が導入されて以降は、「マイナンバーの確認」と「本人確認書類」の両方が求められます。
マイナンバーカードを持っている場合は、カードの表裏コピーを提出すれば問題ありません。
一方で、まだカードを取得していない場合は、「通知カード」+「顔写真付きの本人確認書類(運転免許証やパスポートなど)」のセットが必要です。
これらは、紙で提出する場合はコピーを添付、e-Taxで申告する場合はスキャンや写真データでアップロードする形になります。
忘れてしまうと申告が受理されない可能性もあるため、早めに準備しておくと安心です。
マイナンバーカード(両面コピー) または通知カード+運転免許証やパスポートのコピー
マイナンバーカードを提出する場合は、顔写真付きの表面とICチップ番号の裏面の両面コピーが必要です。
通知カードしか持っていない場合は、別途本人確認書類も添付しなければいけないため、あらかじめコピーしておきましょう。
紙で提出する際は、確定申告書の最後のページに貼り付ける欄があります。
必要な書類6・振込先の口座情報(還付を受ける場合)
確定申告を行うことで「還付金」が発生する場合には、振込先口座情報を申告書に記載する必要があります。
医療費控除や青色申告特別控除、源泉徴収済みの税金の還付などが該当します。
銀行名・支店名・口座番号・口座名義(カナ)が必要で、提出時のミスがあると還付が遅れたり、手続きが複雑になることがあります。
最近ではe-Tax上で金融機関コードを入力するだけで済むようになっており、通帳を見ながら正確に記入すれば問題ありません。
郵送で提出する場合は、通帳のコピー(表紙と口座番号が確認できるページ)を添付するケースもあるため、念のためコピーしておくと安心です。
通帳+キャッシュカードを用意しておくとスムーズ
ネット銀行を使用している場合でも、口座番号・支店コード・名義(カナ)が確認できる画面をスクショして印刷するか、アプリの口座情報を事前にチェックしておきましょう。
郵送申告なら紙の通帳コピー、e-Taxなら入力のみでOKです。
万が一記載ミスがあると還付が受け取れなくなるので注意してください。
クラウドワークスの確定申告のやり方/支払調書の発行手順について
クラウドワークスでの収入を確定申告に反映する際、報酬明細とともに確認しておきたいのが「支払調書」です。
これは、クライアントが報酬を支払ったことを証明する書類で、税務署への提出は義務ではないものの、税額の確認や記録の裏付けとして非常に便利な書類です。
クラウドワークスでは、支払調書が自動で発行されるわけではなく、自身で画面上から確認・発行する必要があります。
また、発行対象となるのは「源泉徴収の対象案件」など一部に限られるため、すべての報酬で発行されるわけではない点も覚えておきましょう。
ここでは支払調書の確認方法と発行手順を、ステップごとに解説していきます。
手順1・支払調書の確認画面にアクセスする
まずはクラウドワークスにログインし、マイページから「報酬」メニューまたは「契約一覧」ページへ進みます。
ここで「支払調書の確認」という項目を探してクリックすると、過去の契約に基づいた支払い履歴を見ることができます。
このページでは、クライアントごとの支払い総額や、源泉徴収が発生しているかどうかも確認できます。
支払調書の対象期間を選択することで、特定の年に該当するデータのみを抽出して確認できるため、確定申告に必要な期間分だけを効率的に集計することが可能です。
支払調書の確認画面では支払い履歴や過去の報酬を確認することができます
確認画面には、案件ごとの金額や支払日、手数料なども一覧で表示されるため、年間収入を集計する際にも非常に便利です。
帳簿づけをしていなかった月の金額チェックにも使えます。
支払調書の対象期間を選択すると詳細の確認ができます
支払調書のダウンロード対象期間は「年度ごと」になっていることが多いため、自分が申告する年分を選択して情報を表示させましょう。
間違って別年の調書を出力しないよう注意が必要です。
手順2・契約画面の「帳票メニュー」をクリックする
支払調書の発行は、各契約の詳細画面から行います。
該当する契約を選び、「契約詳細」ページに進むと、画面内に「帳票メニュー」が表示されます。
このメニューには、請求書・領収書・支払調書などの帳票類がまとめられており、必要に応じて印刷やダウンロードが可能です。
帳票メニューにアクセスすることで、支払調書の発行ページへスムーズに進めます。
クラウドワークスで複数のクライアントと契約している場合は、それぞれの契約ごとに帳票確認をする必要があります。
手順3・契約完了後「支払調書」ボタンをクリックする
「帳票メニュー」を開くと「支払調書を確認する」または「支払調書ダウンロード」というボタンが表示されている場合があります。
これは、支払いが完了した契約に限って表示されるため、作業中または未払いの案件については対象外となります。
クリックすると、その契約に関する調書のプレビューが開きます。
支払者情報(クライアント名)、支払金額、源泉徴収額などの詳細が表示されるため、内容を確認したうえで次のステップへ進みましょう。
発行日や印刷回数に制限がある場合もあるので、早めにチェックするのがベストです。
手順4・「支払調書の発行」画面で必要な情報を入力します
支払調書を正式に発行するには、表示された内容を確認し、必要な場合は自分の氏名・住所・マイナンバーなどの情報を入力します。
クラウドワークス上で自動入力されている項目もありますが、不足がある場合は手動で修正・補足してください。
記入ミスがあると申告に支障をきたす恐れがあるため、特に注意が必要です。
発行対象の年度や取引先名などもよく確認し、間違いのないように設定していきましょう。
手順5・「プレビューで内容を確認する」ボタンをクリックします
必要事項の入力が終わったら、「プレビューで内容を確認する」ボタンをクリックして、表示された支払調書の内容を最終確認します。
ここでは、金額、源泉徴収額、契約期間、提出先の税務署など、すべての項目が正しく記載されているかをチェックする必要があります。
確認が完了したらPDF形式でダウンロードすることができ、プリントアウトして申告書類と一緒に提出することも可能です。
もし修正したい箇所があれば、戻って入力内容を変更しましょう。
クラウドワークスの確定申告のやり方/確定申告書の提出方法について
クラウドワークスで副業や本業として収入を得ている人にとって、確定申告は避けて通れない大切な手続きです。
そして、申告書を作成したあとに悩みがちなのが「どの提出方法が自分に合っているのか?」という点です。
確定申告書の提出には「郵送」「税務署窓口」「e-Tax(電子申告)」の3つの方法があります。
それぞれの方法にはメリット・デメリットがあるため、自分のライフスタイルや手続きのしやすさに応じて選ぶのがベストです。
ここでは、各提出方法の手順と注意点について詳しく解説していきます。
確定申告書の提出方法1・郵送で税務署に送付する
郵送での提出は、自宅で準備をすべて完了できるため、平日に税務署へ行く時間が取れない人にとって便利な方法です。
必要な書類(確定申告書B、収支内訳書または青色申告決算書、本人確認書類のコピー、マイナンバー確認書類など)を封筒にまとめて、所轄の税務署宛に送付します。
消印の日付が提出日とみなされるため、提出期限(通常3月15日)当日までに郵便局で手続きすればOKです。
なお、郵便は「書留」や「特定記録郵便」で送ると、万が一のトラブルの際に提出証明ができるため安心です。
返信用封筒を同封すれば、受領印入りの控えを返送してもらえます。
確定申告書の提出方法2・税務署の窓口に直接提出する
もっとも確実で安心感のある方法が、税務署の窓口へ直接持ち込む提出方法です。
書類を担当者がその場で確認してくれるため、不備があればその場で修正できるのが最大のメリットです。
受付期間中(2月中旬~3月中旬)は窓口が非常に混み合うため、早めの提出や予約が推奨されます。
また、確定申告会場が特設される場合もあるので、税務署のホームページで会場や受付時間を事前に確認しておきましょう。
控えが必要な場合は、申告書のコピーと返信用封筒(切手付き)を忘れずに持参するのがポイントです。
確定申告書の提出方法3・e-Taxを利用する
オンラインで申告を完結できる「e-Tax」は、時間と場所を選ばず手続きできる非常に便利な方法です。
パソコンやスマホから国税庁の確定申告書等作成コーナーにアクセスし、画面の案内に従って申告書を作成し、そのままデータ送信が可能です。
事前に「マイナンバーカード」「ICカードリーダー」または「ID・パスワード方式の利用登録」が必要ですが、慣れれば一番効率のよい方法になります。
また、還付金の受け取りも最短で完了することが多く、スピーディーさを重視したい人に向いています。
控えのダウンロードや保存も簡単なので、ペーパーレス派の人にもおすすめです。
確定申告のやり方1・取引先が源泉徴収を行っているか確認する
確定申告を行う前に、まずチェックしておきたいのが「クラウドワークスで取引したクライアントが源泉徴収を行っているかどうか」です。
源泉徴収とは、報酬を支払う側(クライアント)があらかじめ所得税を天引きして国に納付する制度です。
この場合、受け取った報酬額は実際の売上より少なくなっており、確定申告時に正しい金額で申告するためには、源泉徴収された金額も記載する必要があります。
クラウドワークスでは、案件によって源泉徴収の有無が異なるため、各報酬の明細や契約内容を必ず確認しましょう。
特に「支払調書」が発行される案件では、そこに源泉徴収額も記載されているので要チェックです。
過去の取引履歴や支払い明細を確認しましょう
クラウドワークスのマイページでは、「報酬」セクションから月ごとの支払い明細を確認できます。
ここで源泉徴収欄があるかを見て、もし控除されていれば申告時に「源泉徴収税額」として記入しましょう。
きちんと申告すれば、払いすぎた税金が「還付金」として戻ってくる場合もあるので、明細チェックは手を抜かず丁寧に行うのがおすすめです。
源泉徴収が行われている場合はすでに税金が収められている
クラウドワークスの案件の中には、クライアント側が源泉徴収を行っているものがあります。
源泉徴収とは、報酬の一部をクライアントがあらかじめ差し引いて国に納税してくれている制度です。
この場合、フリーランス自身が支払うべき税金の一部がすでに納税されている状態となるため、確定申告で申告すれば「払い過ぎた税金(還付)」として返ってくることがあります。
ただし、源泉徴収がある案件とない案件が混在する場合、正確に管理しないと申告時に過不足が発生するため注意が必要です。
年間の報酬とともに、源泉徴収された金額の合計もきちんと記録しておきましょう。
確定申告のやり方2・支払調書と源泉徴収票を用意する
確定申告を行う際、クラウドワークスを通じた収入がある場合は「支払調書」と「源泉徴収票」があればより正確な申告ができます。
支払調書は、報酬の支払元であるクライアントが発行する報酬明細のようなもので、源泉徴収された場合にはその額も記載されます。
ただし、すべての案件で支払調書が自動的に発行されるわけではありません。
クライアント側が発行してくれない場合は、クラウドワークスのマイページにある「報酬明細」から必要情報を自分で集める必要があります。
源泉徴収票も同様で、クライアントが給与扱いとして報酬を処理している場合に限られます。
いずれにせよ、支払調書と源泉徴収額の有無は、事前に確認しておきましょう。
支払調書はクラウドワークスから発行されまる
支払調書はクラウドワークスのマイページ内にある「帳票」または「契約一覧」からアクセスできます。
対象期間や契約内容によっては表示されないこともあるため、すべての案件に支払調書が用意されているわけではない点に注意しましょう。
分からない場合はクラウドワークスのサポートセンターに問い合わせましょう
もし自分の案件が支払調書の対象になるかどうか不明な場合は、クラウドワークスの公式サポートへ問い合わせるのが確実です。
問い合わせフォームやチャットサポートを使えば、手早く確認できます。
確定申告のやり方3・支払調書、源泉徴収票、収支内訳書、確定申告書を用意する
確定申告では、報酬に関する証明書類だけでなく、自分で作成する「収支内訳書」や「確定申告書」も必須です。
収支内訳書は、1年間の売上(報酬)、経費、差し引きの所得をまとめた表です。
白色申告の場合は簡易的なフォーマットでOKですが、青色申告の場合は「青色申告決算書(損益計算書や貸借対照表など)」を用意する必要があります。
また、これに加えて確定申告書B様式(個人事業主・副業向け)を記入し、必要に応じて支払調書や源泉徴収票も添付します。
これらの書類を整えて提出すれば、正確な納税や還付が可能になります。
書類不備があると申告が受理されなかったり、後日修正対応を求められるので丁寧な準備が大切です。
確定申告のやり方4・必要書類を記入して提出する
すべての必要書類をそろえたら、いよいよ申告書の記入と提出です。
収入、経費、控除、源泉徴収額などを正しく記載したうえで、提出方法(郵送・窓口・e-Tax)を選んで税務署へ提出します。
用紙で提出する場合は、国税庁のホームページからフォーマットをダウンロードして手書きで記入するか、パソコン上で入力・印刷する方法が一般的です。
e-Taxを使えばオンライン上で入力から提出まで完了します。
書類は控えも含めて2部用意し、本人確認書類とマイナンバー関連書類の添付を忘れずに。
還付金が発生する場合は、振込口座も記載しましょう。
期限は毎年3月15日が基本なので、余裕を持って準備するのがおすすめです。
クラウドワークスの確定申告は必要?についてよくある質問
クラウドワークスはやばい?本当の評判について教えてください
「クラウドワークスはやばい?」という声がネットで見かけられることがありますが、実際のところは使い方次第というのが正直なところです。
確かに、報酬単価が非常に低い案件や、クライアント対応に手間取るケースもありますが、それはクラウドソーシング全体に共通する課題でもあります。
初心者が「とりあえず始めてみたい」と思える案件が豊富にある点は評価されており、実績を積んでスカウトや高単価案件を狙えるようになるという成長のチャンスもあります。
悪質なクライアントに当たらないためにも、案件内容やレビューをしっかり確認することが大切です。
安全に使いこなせば、着実に収入につながるプラットフォームです。
関連ページ:クラウドワークスの評判は?やばい案件が多い?副業の手数料が高い?
クラウドワークスのデータ入力は初心者でも稼ぐことができますか?
クラウドワークスのデータ入力は、初心者にとって非常に取り組みやすいジャンルのひとつです。
タイピングができれば応募できる案件が多く、難しい知識や専門スキルがなくてもスタートできるのが魅力です。
ただし、競争が激しい分、報酬単価が低めに設定されていることが多いため、最初は時給換算で満足いく金額にならない場合もあります。
効率的に稼ぐためには、案件の内容や入力形式に慣れること、納期をしっかり守ることでリピートにつなげることが重要です。
データ入力からスタートし、徐々にライティングや事務作業など幅を広げていくのもおすすめの方法です。
関連ページ:クラウドワークスのデータ入力は稼げる?初心者が副業するときの注意点
クラウドワークスの手数料はどのくらいですか?
クラウドワークスでは、報酬に対してシステム利用料(手数料)が差し引かれます。
手数料率は報酬額によって異なり、5万円以下は20%、5万円超〜10万円以下は10%、10万円超は5%と段階的に設定されています。
そのため、小さい案件をたくさんこなすと手数料の割合が大きくなりがちです。
報酬金額に手数料が含まれていることを理解していないと、受け取り額が思ったより少ないと感じてしまう人も少なくありません。
効率的に稼ぐには、できるだけ高単価案件を狙うこと、または手数料率が下がるよう継続案件を探す工夫が必要です。
関連ページ:クラウドワークスの手数料はいくら?手数料が高いときの対処法や他サービスとの比較
クラウドワークスで得た報酬は確定申告の必要がありますか?
はい、クラウドワークスで得た報酬も税務上の「所得」に該当するため、一定の条件を満たすと確定申告が必要になります。
会社員が副業でクラウドワークスを利用している場合は、年間の所得(売上−経費)が20万円を超えた時点で確定申告の義務が生じます。
専業フリーランスや個人事業主であれば、所得が48万円を超えると申告が必要です。
また、所得が基準以下でも、住民税申告や扶養控除に影響が出ることがあるため、自分がどの条件に該当するのかをしっかり確認しておきましょう。
関連ページ:クラウドワークスで確定申告が必要になる条件や注意点/確定申告のやり方について
クラウドワークスの退会・解約の方法について教えてください
クラウドワークスの退会は、マイページから簡単に手続きできます。
ただし、退会の際には未完了の契約や報酬の出金残高がないか、事前にしっかり確認しておきましょう。
未出金報酬が残っている場合は、必ず出金申請を済ませてから退会手続きに進む必要があります。
クライアントとのやりとりが途中で終了してしまうと、信頼に関わるため、なるべくすべての案件が完了した後の退会が理想的です。
また、一度退会すると登録情報や実績が消えてしまうため、再開する可能性がある場合は「休止」にしておくのも一つの選択肢です。
関連ページ:クラウドワークスの退会方法は?退会した理由や退会できない原因・再登録の方法など
クラウドワークスから報酬が振り込まれるタイミングはいつですか?
クラウドワークスでは、報酬の振込は「月1回」が基本で、通常は【月末締め→翌月15日払い】のスケジュールです。
ただし、月によって15日が土日祝日にあたる場合は前倒し、または翌営業日にずれることもあります。
出金申請は「自動設定」または「手動申請」が選べるため、急ぎで報酬を受け取りたい場合は手動で申請することも可能です。
なお、出金最低額は1,000円(税込)で、振込先の銀行によっては振込手数料がかかることもあります。
報酬の受取予定はマイページの「報酬管理」から確認できるので、定期的にチェックしておくと安心です。
クラウドワークスの報酬の出金期限はありますか?
クラウドワークスで得た報酬には「出金期限」が設けられており、原則として報酬確定後【180日以内】に出金申請をしないと、自動的に報酬が失効してしまいます。
報酬の出金忘れは、初心者にありがちなトラブルのひとつです。
せっかく獲得した報酬が無効になるのは非常にもったいないので、報酬が発生したら早めに出金設定を行いましょう。
また、自動出金を設定しておけば、毎月決まった日に報酬が指定口座に振り込まれるため安心です。
出金に関するルールは随時変更される可能性もあるため、公式サイトの最新情報をチェックしておくことも大切です。
クラウドワークスの報酬の出金が可能な最低金額はいくらですか?
クラウドワークスでは、報酬を出金する際に【最低出金金額1,000円(税込)】というルールがあります。
つまり、仮に報酬が900円しか貯まっていない場合、その時点では出金申請ができません。
報酬が1,000円を超えるまで新たに案件を受注するか、次回の入金まで待つ必要があります。
また、1,000円を超えていても、振込先の金融機関によっては「振込手数料」が差し引かれるため、実際の受取額が少なくなる場合もあるので要注意です。
特に手数料を抑えたい人は「楽天銀行」を指定すると優遇措置があるためおすすめです。
報酬の出金タイミングや口座設定は、マイページの「報酬管理」からいつでも確認・変更が可能ですので、定期的にチェックしておきましょう。
早く出金を行いたい場合(クイック出金)について教えてください
クラウドワークスでは、報酬の出金タイミングを早めたい人向けに「クイック出金」という制度があります。
通常は月1回(15日締め翌月15日払い)というルールですが、「すぐにお金が必要」「急な出費に備えたい」という人にとっては、クイック出金が役立ちます。
クイック出金は、申請後最短1〜2営業日で指定口座に振り込まれるスピーディなサービスですが、利用には一定の条件があります。
まず、報酬額が1,000円以上であること、さらにクイック出金申請手数料がかかる点には注意が必要です。
手数料は利用金額や口座によって異なりますが、急ぎの場合は背に腹は代えられないことも。
クイック出金を行うには、マイページの「出金管理」から該当の選択肢を選んで申請を行います。
契約金額と実際の金額に開きがある場合はどうしたら良いですか?
クラウドワークスで報酬を受け取った際、「契約した金額と実際に振り込まれた金額が違う…」と感じることがありますが、その多くはシステム利用料(手数料)が差し引かれていることが原因です。
クラウドワークスでは、契約金額に応じて最大20%の手数料が差し引かれる仕組みになっているため、受け取る金額は契約金額より少なくなります。
もうひとつ考えられるのが、「消費税込みか税抜きか」で契約されたかによる違いです。
もし不明な点があれば、マイページの「契約詳細」や「報酬明細」で確認できます。
それでも明らかに契約内容と違う場合は、クライアントとのメッセージ履歴を確認のうえ、クラウドワークス運営に問い合わせることをおすすめします。
作品の納品後にクライアントと連絡が取れなくなったのですがどうすれば良いですか?
クラウドワークスで作品を納品したにもかかわらず、クライアントから返信がなくなってしまった場合、多くのユーザーが不安を感じますよね。
ただ、クラウドワークスでは「仮払い制度」があるため、クライアントが契約成立時に支払いを済ませていれば、一定期間が経過すれば自動的に報酬が支払われる仕組みになっています。
具体的には、納品後「検収依頼」を送り、14日間クライアントからの反応がない場合、自動的に「検収完了」となり報酬が確定します。
それでも不安な場合は、運営に相談することも可能です。
ただし、納品がルール通りでないと自動検収されないケースもあるため、納品前にはしっかり条件を確認しておきましょう。
納期・仕様・成果物のルールは契約時に明確にしておくのがベストです。
参照:よくある質問(クラウドワークス公式サイト)
クラウドワークスの確定申告は必要?クラウドソーシングサービスを比較
クラウドワークスで得た報酬は、金額に応じて確定申告が必要になります。
特に副業で利用している会社員は「年間所得が20万円以上」、フリーランスや専業主婦・学生などは「年間所得が48万円以上」で申告義務が発生します。
これは他のクラウドソーシングサービスでも同様です。
ランサーズ、ココナラ、シュフティなどのプラットフォームでも同じ基準が適用され、税制上のルールは統一されています。
ただし、サービスごとに手数料の差や支払い方式(源泉徴収の有無)、明細書の発行方法などが異なる点は要注意です。
クラウドワークスは「支払調書が発行される場合がある」「月1回の自動出金システム」「報酬ごとに手数料率が変わる」といった特徴があります。
確定申告の準備をする上では、どのサービスを利用したかにかかわらず、1年間の「収入」と「経費」をしっかり記録しておくことが重要です。
まとめて複数のサービスを利用している場合は、帳簿やExcel、会計ソフトなどを活用し、合算した金額で申告する必要があります。
サービス名 | 案件 | 登録料金 | 手数料 | 出金可能な金額 |
クラウドワークス | ライター、 デザイナー、 コーダー、 動画編集者、 マーケターなど | 無料 | 5~20% | 1,000円以上 |
ランサーズ | ライター、 デザイナー、 コーダー、 動画編集者、 マーケターなど | 無料 | 一律16.5% | 1,000円以上 |
EC WITH | ECコンサル,ECサイト運営、ECサイト広告運用、CSコンサルなど | 無料 | ー | ー |
クラウディア | エンジニア、デザイナー、イラストレーター、ライターなど | 無料 | 3%~ | ー |
フジ子さん | 経理、秘書、総務、人事、WEB作成、SNS運用代行、ECサイト運用代行、画像加工、画像編集など | 無料 | ー | ー |
Anycrew(エニィクルー) | エンジニア、デザイナー、マーケター、ライター、バックオフィス、コンサルタント、広報、人事、営業など | 無料 | ー | ー |
ポテパンフリーランス | エンジニア | 無料 | ー | ー |
ITプロパートナーズ | エンジニア、デザイナー、マーケター、ディレクター | 無料 | ー | ー |
ココナラ | デザイン、イラスト、サイト制作、動画編集、ライティング、占い | 無料 | 10~25% | ー |
タイムチケット | カメラマン、カウンセラー、コンサル、ライター、デザイナー、コーダー、動画編集者、マーケターなど | 無料 | 15~25% | ー |
クラウドワークスで確定申告が必要になる条件や注意点/確定申告のやり方まとめ
クラウドワークスで副業・フリーランスとして報酬を得ている場合、一定の条件を超えると確定申告が必要になります。
会社員として給与を得ている人は「副業による所得が年間20万円を超えた場合」、無職・学生・専業主婦・個人事業主などの場合は「年間所得が48万円を超えた場合」に申告が義務になります。
ここでの「所得」とは、報酬から必要経費を差し引いた後の金額です。
たとえ報酬が少額でも、住民税の申告や扶養の範囲に関わってくる場合があるため、事前に確認しておくのが安心です。
確定申告を行うためには、クラウドワークスの報酬明細、経費に関する領収書、収支内訳書(または青色申告決算書)、マイナンバーカードなどが必要です。
提出方法は、郵送・税務署窓口・e-Taxの3つから選べます。
クラウドワークスでは源泉徴収がある案件とない案件が混在するため、支払調書や源泉徴収票の確認も重要なポイント。
ミスを防ぐには、クラウドワークスのマイページで月別の報酬履歴をエクセルなどでまとめておくと便利です。
初心者は最初から完璧を目指さず、まずは「年間いくら稼いだか」「経費はどこまで計上できるか」を整理することから始めましょう。
クラウドソーシングは自由度が高い分、確定申告の自己管理も重要です。
困ったときは税理士への相談や、freee・マネーフォワードなどの会計ソフトを活用するのもおすすめです。